北アルプスを縦走する 2日目

北アルプス縦走2日目。


朝5時から朝食を食べ、準備をして5時50分、出発。山小屋でパラパラ雨が降っているよとの話だったので、撥水素材の服装で本日は移動してみることに。まずは目指すはストックの指す先にある横通岳。


少し登り樹林帯を越えると、強い風と雨に遭遇。カッパでないと駄目そうなので、あわてて上に着る。リュックにもカバーをかけて、雨の準備は万端だ。しかしガスってもきて視界が効かないっ。


雨の中、歩くこと2時間で大天荘に到着。途中の山頂である、横通岳や東天井岳もガスでよく分らないまま通過してきてしまった。ただ、雷鳥(特別天然記念物)の親子には遭遇し、しばし一緒に歩いたりも。

肘から先は雨で濡れて、体は汗をかいて濡れているので、休憩していると寒い寒い。なので、少し休憩したらまた歩き出す。歩いているほうが体が暖かくて良い。


風が強いので、たまにガスが無くなった瞬間は先の様子が見えることも。大天荘からのトラバース(斜面をほぼ水平方向に横切ること)する道はこんな感じ。


道が燕岳から来る通称「表銀座コース」と合流し槍ヶ岳を目指す。


合流ポイント下には大天井(おてんしょう)ヒュッテが見える。ここではリュックを1度下ろし、軽くストレッチした程度でさらに先へ。8時55分。


しばし歩いていたら、ビックリ平に到着。何もないので、かえってビックリ。


赤岩岳(2769m)山頂まであと50m地点、10時。とにかくずっとガスと風と雨なので、写真は標識のみしか撮ってもいまいち分りにくい。なので赤岩岳の山頂の記憶も無し、いつのまにか通り過ぎたようで…。カメラのレンズが拭いても拭いても、雨で濡れて写真も辛い。


岩地帯も出てくるのだが、白印を頼りに、それ岩は動かない(安全)なので、進む。でも、岩が濡れていて滑りやすく、気は抜けない。


10時40分、ヒュッテ西岳到着。暖かい飲み物でもゆっくり飲めるかと期待したのだが、小屋の入り口で立ち飲みが出来る程度の小屋。それでも体を温めるために、コーヒーを注文500円。自分でもお湯を沸かす道具を持っている(コーヒーも持ってる)のだが、この雨と風では外でやる気がしないので。休みながら、他にも人が来たので、情報交換などの話をしてから再出発っ。


ヒュッテに西岳を出てからは、今までの道よりも険しさを増す。


水俣乗超、11時50分。親子がいたのだが、これ以上は怖いので、下に下りますとのこと。娘さんは中学生くらいだったかなぁ、確かにこの先は「東鎌尾根」というハシゴや鎖の多い場所になるので、いい判断だね。自分は槍ヶ岳に行きたいので、構わず直進。


この日、一番怖かったのはここかな。垂直な長い階段を下るのだが、その下は左右に切れ落ちている。とにかく雨で階段も滑るので、慎重に下る。


先行者もいるので、何となく見ているとルートも分る。でも早く到着したいので、自分のペースで抜ける人は抜いてどんどん先へ。


遠くは見えないのだが、近くに咲いている花は見える。名前は分らないけど、キレイだねぇ。


13時10分、ヒュッテ大槍到着。ここは小屋で座って休める場所も。今までどの山で話しても嫌な感じがする他の登山人はいなかったのだが、初めてイラっとくるおばちゃんにここで遭遇。まったく人の状態見て話せよ…ピーー(←以下自主規制)。あまりの疲れと寒さもあったのだが、地図ではあと50分で目指す槍ヶ岳山荘なので、ここにはいれないと早々に立ち去る。


小屋を出ると分岐がある。どっちに行っても行けるのだが、とにかく槍を目指す。


登っていくと数字が400とか200とか書いてある。でも、岩地帯なのでなかなか着かないんだよね。


14時05分。やっとのことで槍ヶ岳山荘に到着。常念小屋から8時間ちょい、思ったよりも早く着いたね。とにかく全身ビチョビチョ、小屋で受付を済ませ、中へ。とにかく到着して一安心。

つづく…。


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