奈良へ行ってきた パート2

前回からの続き。

法起寺を後にしバスに乗り次は薬師寺へ向かいました。


東塔(とうとう)、裳階(もこし)のため6重に見えるのだが、実は3重の塔。この塔以外は
災害の為に、当時の姿の物はありません。


西塔、西岡棟梁、小川副棟梁らの手により、昭和56年に復興っ。左右の塔で時代の違い
を感じます。


金堂、薬師三尊像がこの中では見ることができるのですっ。今回、伽藍(がらん)に興味を
があってきたのだが、仏像も凄い。世界でも最高の仏像と言われているようですよ。

ココまでが本を読んで観たかった堂や塔だったので、かなり満足っ。観てきた1300年前
の建物などの柱やその他の物も同じ物は1本もなく皆不揃い。不揃いなのだが調和がと
れていてキレイっていう感覚がとてもいい。むしろ不揃いだからいいのですね。

今のような道具の無い時代に、木の癖を生かして組み上げてある建物は見事としか言え
ませんでした。

口伝より
「諸々の技法は1日にして成らず、祖神たちの神徳の恵みなり、祖神和忘るべからず」
口伝を守って実践すれば堂塔はできるけど自分だけの功ではなく、先人たちが実験を重ね、
失敗しを正し伝えてきた技法によるものだよ。自分の力や知恵だけでできるものではないの
で神に感謝して以後も口伝、技法を伝えないといけないよ。というもの。

本によると「手の記憶」という言葉があったのだが、実にその通りだなぁと思います。今日
明日、来週、来年という短い時間の単位ではなく、もっと長い時間を感じました。実際にも
見てきた法輪寺の3重塔は「200年ほどしたら、自分たちが引いた図面のどおりになるだ
ろ」と計算されているようです。

やはり学生のときに来るのとは違い、目的を持ってくるのはいいっ。とても勉強になりました。


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